今回そこまでしてでも参加したかったシンポジウムは、「GOEN (Global Open Education Network Conference) 2013」というもので、私が大いに関心を持っている「オープン・エデュケーション」に関するものです。
今回のシンポジウムは、以前にお世話になった京都大学の飯吉先生からのお誘いいただいたのですが、参加プレゼンターの顔ぶれが、今日本でオープンエデュケーションを語るならこの人たちしかいないというような、まさに「オールスター」ラインアップでしたので、深夜バスだろうが何だろうが、私にとって「参加しない理由」は見当たりませんでした・・・(^^;)
結果は・・・
朝10時から夕方5時までという長丁場のイベントでしたが、あっという間に時間が過ぎてしまうような、決して飽きることのない、大変刺激的な内容でした。
パネリストの一人である「スクー株式会社」の森社長も言っていましたが、日本では、9割の社会人が何かしら学びたいと言っているのに、実際には学んでいる人は17.5%しかいないという事実。
この件については、本日ゲストスピーカーで来られていた梅田望夫さんも、まさに最後の総括で触れられていました。
つまるところ、「人はなぜ学ぶのか?」というテーマ。先進国で豊かになった日本。その中で、「学ぶ」「学ばなければならない」という意義を見出すことが逆に難しいのではないか。その中で、「なぜ学ぶのか」という議論を重ねることが、今回のオープンエデュケーションの今後を考えていくことに直結するのではないか・・・。イベント後、梅田さんと直接お話する機会がありましたが、まさにそのことを強調されていました。
ただ、私自身は、この「オープン・エデュケーション」を、単なる教育の中の枠組みだけで語りたくはありません。昨今、edXやCourseraと言った大学間の連携ばかりがクローズアップされているようですが、オープンエデュケーションの可能性は、このような大学教育の分野にとどまらず、私たちの生活をより豊かにする手段として、多くの可能性を秘めたものだと感じています。
言い換えるならば、「インターネット」という手段が、教育やビジネスという枠組みにとらわれず、私たちの生活の中で欠かすことのできない存在になったのと同じことがこのオープンエデュケーションの世界にも言えるのではないかと感じています。
今後、色々な局面で皆さんもこの「オープン・エデュケーション」を耳にする機会が増えてくることと思います。ぜひ、皆さんと一緒に可能性を探っていければと思っています!